BRM723静岡600 ~前編(PC3まで)~

この週末は、静岡のBRM600kmに行ってきました。
これまでも長距離のBRMは色々と大変なものがありましたが、今回もまたかろうじて完走はしたものの色んな意味で厳しいブルベとなりました。

決して600kmのBRMを舐めていた訳ではありませんが、どことなく「きついだろうけど、まあ何とでもなるだろう」程度に思っていた部分があったように思います。
しかし、冷静に考えてみればこれまで600kmは比較的平坦の多い昨年の千葉を走っただけ。今回は山岳の多いコースに加えて、(良いか悪いかは別として)スタートが土曜の0時という夜間スタート。あらゆる面で状況はまるで違います。
さすがに600kmともなると「何とでもなる」という程生やさしいものではありませんでした。

日曜の夜に家に帰ってからは疲れ果ててブログを書く気力もなく、既に火曜日になってしまい、記憶が薄れてきてしまってますが、振り返って記録しておこうと思います。

<Startまで>
今回は土曜の0時=金曜の24時スタートと言うことで、金曜の夕方6時ころに家を出ました。
準備などなにもできていなかったので午後から会社を休んで準備をし、できれば1~2時間でも昼寝をしておこうと思うもののさすがにそんな時間に眠くもなくそのまま夕方に。
いつもの会社の仲間と二人で参加なので車で家まで迎えに来てもらい、自転車を積み込んで出発。
渋滞もなく順調に袋井インターを降りて、インター近くのファミレスでお腹を満たして、スタート地点の袋井市原野谷川親水公園に着いたのが22時頃。ちょっと早く着きすぎてしまったので、車のなかで休んで11時の受付を待ちました。

11時から暗闇の中で受付開始。
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自転車を組み立てて11時半からのブリーフィングを待ちます。
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ブリーフィングのときの話では今回は120名ほどのエントリーがあり、20名ほどの人からDNSの連絡があったとのこと。ただ、実際にブリーフィングに参加しているのは50名程度に見えました。
(ゴールした時に聞いたら、結局スタートしたのは60名ほどとのことでした。)

↓スタートからPC3までのコースと高低図
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<Start~PC1>

0時5分ほど前に車検を済ませてスタート。
約77km先のPC1まではほぼ平坦コース。しばらくは街中で信号待ちなどであまりペースが上がりませんが、少し進んでからは信号もなく調子よく進みます。
最初は20名ほどのかたまりだった集団も20キロも進むうちに7名ほどの集団になり、30km/hほどのペースで進みますが、ずっと後ろに付かせてもらっていたこともあって比較的楽な感じで進んでPC1に到着。
平均時速も25km/h弱と時間を稼ぐことができました。
後で、ここで稼いだ時間を使い切ってしまうのですが、逆に言えばここまでの平坦&元気のあるうちに時間を稼いでおいてよかったということになりますね。

PC1のサークルKに到着。
さすがにまたおなかも空かないので、フルーツゼリーを食べて、PC2に向けてスタート。
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<PC1~PC2>
PC2までは最初の難関。80キロ強の距離で、千メートルを超える峠を3つほど越えなくえはなりません。
最初の峠の登り口、100キロを超えたあたりで辺りは既に明るくなってきます。
序盤は5%ほどですが、最後の2キロは7%ほどの登りが続く道。とは言え、まだ100キロちょっとの距離だというのに既に二人ともお尻が痛くなってきて、今一つ力も出ません。一緒に走っていた人からもちぎれてしまい、ここからはゆっくりと進むことに。

早朝の人気のない坂を上ります。
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山の中は霧が深く、上るにつれ気温も下がってひんやりしてきます。
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何とか峠を越えて、少し下り僅かな平坦を進むと第2の峠に向かいます。
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2つめの峠は標高差400mほどですが、上り始めたあたりで後ろを走っていた仲間の自転車の前輪が自分の後輪と接触してしまい、仲間がこけてしまいました。
スピードも出ていなかったので、けがもなくすぐに立って走り出したのですが、しばらく進んだところで「あれっ、ボトルがない!」「きっと、さっきコケた時に落としたんだ」ってことに
さすがに、この先ボトルなしはきついので先ほどコケた所まで戻って探すことに。
結局500メートル強下って、道路脇に転がっているボトルを無事に見つけ、気を取り直し再び峠に向けてスタート。
この峠、さほどの高低差・距離はないのですが、最後の1キロほどはEdge705の勾配計が12%を示すきつい坂道。しかも、つづら折りの先まで道が見えたりして、すっかり心が折れそうになりながらもかろうじて峠に到着。
↓思わず自転車を道に寝かせて一休み!
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この後は少し下って3つめの峠ですが、こちらは標高差300mほどで勾配も大したことなく淡々と超えました・・・と思います。と言うのも、実はこのあたりだいぶ眠くなってきて、あまりよく覚えてない
ただ、のぼりの途中でボトルの水が尽きてしまったのですが、山の中は自販機もなくのどが渇いて仕方がなかったことは覚えてます。

↓下って少し行ったところでやっと見つけた自販機で水分補給して、生き返った気分。
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峠の下りはかなり寒く、高速で下っていると足が冷えて膝が痛くなってくるほど。上半身のウィンドベストに加えてニーウォーマーを付けて寒さをしのぎました。
この時期寒いのか暑いのか良く分からなかったのですが、念のためと思って持って行ったニーウォーマーが大活躍しました。

長い下りの後、飯田近くのPC2で朝食。
↓焼うどん+おにぎり+味噌汁。
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<PC2~PC3>
PC2までで一気にペースが落ち、平均速度も落ちてきたので後で仮眠の時間を確保するためにもPC3の諏訪湖まではある程度のペースで行きたいところ。
ルートの高低図を見ると特に峠などもなく、比較的平坦に見えます。

日が昇るにつれ、どんどん気温が上がってきました。
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中央高速沿いに走る道は両側に高い山が見えて、いい景色。
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ところが、この道、細かなアップダウンが多くてかなり疲れる。
おまけに朝方の寒さから一転、暑くなってきて走っていても頭がボーッとしてきます。
暑さと疲れ、細かなアップダウンに眠気も加わって、一向にペースも上がりません。
走りながら「あーっ、頭から水をかぶりたい!」と思いながら、公園かトイレを探しましたが、なかなかありません。やっと開いていないリンゴ販売所の店先に蛇口があるのを見つけて、思わずヘルメットを脱いで頭から水をかぶりました。「う~ん、生き返る!」

なんとか元気を取り戻して、PC3へ向けて走り出しました。

しかし、夜中の0時スタートは涼しい夜のうちに走れていいかと思いましたが、金曜から睡眠なしで走り続けるのはかなり厳しいということが分かりました。
早朝スタートでも600kmともなると途中からは眠気との戦いになりますが、金曜日の夜からそのまま寝ずに走り続けるとさすがに土曜の午後にはかなりの眠気に襲われます。
実際、貫徹したうえにずっと自転車こいでるわけですから、眠くならない方がおかしいのですが、、、

ここまでの「寒い」「暑い」「キツイ」に加えて、ここからは「(激)眠い」が加わる過酷な展開になる訳ですが、長くなるので後半はまた後日。

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