富士チャレンジ200 参戦→かろうじて完走!

この土曜日は初めて「富士チャレンジ200」のソロ200kmに参加しました。
1周約4.5kmの富士スピードウェイを44周、約199kmを制限時間7時間で走るレースです。

コースはこんな感じ。(シケインは無し)
Fuji2

↓高低図(約35mの高低差があります)
Fuji

サーキットと言うと平坦なイメージがありますが、意外と高低差があり、特にダンロップコーナーからパナソニックコーナーまでは途中小さな下りはあるものの一気に上る感じで、ここをちゃんと走れるかどうかが結果に大きく響くところ。
富士スピードウェイは去年の春にチームチャレンジというイベントで走りましたが、その時はチームで5時間エンデューロだったので、3~4周走っては休むというペース。
今回途中1回はピットインするとしても、連続で44回もここを上るかと思うとかなりキツそうです。

天気はというと、予報ではずっと晴れマークだったのが金曜には曇りで所により一時雨みたいな予報に変わってきてちょっと心配。とにかく雨だけは降らないでほしい。
自分や自転車が濡れるというよりも、路面が濡れるとブレーキも効かないし、最もスピードが出る1コーナーからの下りが怖い。
などと心配していると、金曜の夜中にはかなりの強い雨。
しかし、家を出発する3時半頃には上がってました。(ラッキー)
会社の仲間と二人で参加するので、車で迎えに来てもらい青葉インターから東名、御殿場インターを降りて富士スピードウェイには5時頃には到着しました。
案内にはゲートのオープンが5時半と書いてあった気がしたので、既に何台も待っている車があるかと思ったらなんと1台もいない。「まさか、一番乗り」と一瞬驚きましたが、何のことは無い、すでにゲートが開いていて皆さん中に入ってました。そりゃそうだ、2千人以上参加するイベントで一番乗りの訳がない。

駐車場にはすでに何台もの車が入ってましたが、うまい具合にピットの近くに止めることが出来ました。
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早速、自転車を下してピットの場所を確保。
と言っても、どうせ走り出したら誰が居る訳でもないので、荷物と自転車が置けるスペースだけ。
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走行しているうちに明るくなってきて、人も増えてきました。
表ではミーティング(?)をする団体も。
う~ん、みんな気合が入ってそう。
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コースには(当たり前ですが)まだ誰もいない。
長~~いホームストレートも閑散としてます。
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とりあえず記念写真
コース上ではカメラを使えないので、写真もここまで。
あとはひたすら走るだけです。
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7時からの試走軽く2周ほど走ってコースの雰囲気をつかみ、スタートの9時まで一休み。
飲み物や補給食の準備などします。
途中1回のピットインを前提に、持ち物は以下の通り。
 ・ボトル2本(グリコのCCDとゲータレードの何か)
 ・パワーバージェル×2
 ・サバスのピットインリキッド×2
 ・ミニ羊羹×1
 ・ブラックサンダー×1
 ・スニッカーズの小さいやつ×1
これだけあれば、とりあえず100キロは大丈夫でしょう。

ふとコースをおみると、なにやら人がたくさん集まっていて、どうっやら8時からのキッズレースが始まる様子。結構盛り上がってました。
ホームストレートの短い距離ですが、補助輪を付けたような小さな子供も参加して、ビデオを持ったお父さんが追いかける・・・みたいな。でも富士スピードウェイを走るなんてなかなかできることじゃないし、いい記念になりますよね。

で、やっと自分の番。
待っていても暇なので、比較的早めに並んだら前から150番目くらいになってしまった。
全部で2千台以上並んだそうなので、かなり前。後ろはどこまで続いているのか見えません。
ちょっと前に並び過ぎたような気が・・・ 最初の1~2周は上位を狙う人達の位置取りで集団がピリピリするという話も聞くので、ちょっとビビり気味(汗)

主催のFunrideの細沼編集長のあいさつや、100kmに参加の鶴見辰吾さんのひとことなど。
レースの注意点としては「原則右側、早い人は左側走行」「とにかく安全に」ということで、一番危険なのは第1コーナーを右に大きく曲がった先、下りの途中の緩くさらに右に曲がるところだそう。たしかに一番スピードの出るところであまり曲っているという意識がないので膨らみがちになるところ。
たしか、去年のチームチャレンジの時もいきなり落車して救急車で運ばれている人がいたし、今年の富士55で落車死亡事故があったのもこの場所だったような。
とにかく事故の無いように走り終えたいものです。

走行しているうちに、ついにレーススタート。
1周目はペースカーによるパレード走行なので追い越し禁止、なのですがとにかく大集団。コーナーでは団子状態になり、「減速~!」とか「ゆっくり~!」とか大きな声が響きます。
自分もとにかくコースを乱さないように(コーナーでインに入ったりしないように)最新の注意を払って走行。
2週目に入りペースカーが外れると、先頭集団はペースアップして先の方へ。
自分はとにかく完走すること、うまく行って6時間半くらいで走れたらいいなぁということで、前半8分弱、後半9分強のペースを目安に無理しないように走る計画。

なので、先頭集団はもちろん無視して(当たり前(笑))、もう一人の仲間が先に行っても我慢のペース。
それでも周りのペースにつられて、最初の5週ほどは7分ちょっとのペースで周回。
「こりゃあちょっとオーバーペースだなぁ」と思っていると、6周目のプリウスコーナーの辺りで早くも先頭集団に抜かれて周回遅れ。さすがは200kmを5時間切るようなスピードで走り続ける人たち。最終コーナーへの上りを驚くようなスピードで駆け上がって行きます。
そんな人たちとは比べるべくもないのですが、このころはまだ自分も元気で「こりゃあ、もしかして6時間も狙えるんじゃないの?」と思えるくらい。(もちろん大きな誤解であることを後で痛感するのですが)

10周を超えたあたりで先に行っていた仲間はペースダウンしてしまったようで、追いついてしまう。そのまま追い抜いて先に行くもののこのあたりから自分もラップが8分を超えるようになる。
とにかく、半分の22周までは頑張って、そこでピットインしようと考えて走り続けるが、少しづつペースは落ちる一方。
最初は40キロは出ていたホームストレートも、37キロになり、35キロになり・・・
疲れてどんどんペースが落ちてくると、ちいさな集団にも入れずに一人旅となってしまい益々ツライことに。とにかく一人で走っていたら体力も使うしタイムも伸びないと分かってはいても、一旦いい感じのペースの集団の最後尾についても、そこにすら付いていけず結局ちぎれてしまう。

それでもなんとか22周、100キロを走りピットイン。トイレと飲み物・補給食を少し追加してさほど時間をかけずにスタート。この時点でスタートから約3時間。残り100キロを4時間で走ればいい訳なので完走はできそうな気はするものの、既にかなり疲れていて気力が続くかが心配。
ちょうど自分がスタートする直前に、仲間も22周してピットインしてきました。
自分より数分遅れなので大丈夫とは思いますが、結構疲れてそうな感じ。頑張れ

そこからゴールまではとにかく制限時間内でゴールすることだけ考えて走り続けました。
ペースはどんどん落ちて、最初のころは17~18キロで上っていた最後の登りもへたすると11キロくらい。
ラップも10分台まで落ちてしまいますが、このペースならなんとか7時間切れると計算して、ペースを上げるよりも落とさないことだけ考えます。
30周あたりが精神的には一番きつくて、チームエンデューロで交代した人がいいペースでどんどん抜いて行くのを見ては「ああ、チームエンデューロにすればよかったかなぁ」とか「いきなり200でなくて100キロにすればよかったなぁ」とか本気で考え始める始末。
おまけに上りで左足のももの裏が一瞬攣った時には本気で「こりゃあ完走むりかも」と考えてしまいました。
それでも騙し騙し走っているうちに足の攣りも収まり、なんとか10分台のペースで周回を重ねます。

と、ヘアピンコーナー手前の緩い上りをほとんど失速状態で走っていたら後ろから「あ”~っ!」という声。そして「スミマセ~ン!」という叫びと同時に後輪にドンッと軽い衝撃
で、ドテって感じでコースの真ん中にコケました・・・ 私じゃなくて後ろの人が。
広くてまっすぐなところで、前後に他の人もおらず、私もまっすぐ走ってただけなので何で追突されるのか分かりませんが、とりあえずコケた人も上半身を起こして大丈夫そうだったのでそのまま走り続けました。もっともあそこで引き返すわけにもいかずそれ以外どうしようもなかったのですが。
幸い後ろの人も大したことなさそうだったし、自分もなんともなかったので良かったですが、本当に事故は怖いですね。
このレース中にも4~5回落車を見ましたし、そのうち何度かは救急車で運ばれてました。
特に、途中一瞬だけ雨が降って路面が濡れた時があったのですが、そのときは1周で2~3件の落車を見ました。う~ん、怖い。

とにかく安全走行(もっともスピード出そうにも出ない)で、残り10周あたりからは心の中で「あと○周」と叫びながら、ひたすらサイコンの時計とにらめっこ。
このままのペースでは10分くらいしか余裕がないので、もし周回を間違えていたらもうアウト(1周回ったらタイムアウト)という状態。
Edge705のオートラップで周回をカウントしているので間違いないだろうと信じて走る。走る。いや、ほとんどあるくような速度。
最後は11分くらいのペースになりながらも、とにかく、なんとか、やっとゴ~~~ル

久しぶりに精根尽きました。終わった時は、達成感というよりもとにかく終わってよかったという感じ。
それにしても、200キロを走り続けるのがこれほどキツイとは。

完走するともらえるTシャツをゲットして、早々に片づけて帰路に着きました。
左は参加賞のタオル。
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ちなみに、もう一人の仲間はどうにもペースが上がらず(モチベーションが上がらず?)120キロあたりでリタイヤしてしまったとのこと。
どうりで、自分がヘロヘロのペースで走っているのに追いついてこないと思った。
彼は去年、一昨年と参加していずれも完走しているのに、どうしたことか。
まあ、200キロってのはそれだけ大変ってことなのかも。

とにかく、後半100キロは本当に参加したことを後悔しながら走ってましたが、終わってしまえばいい気なもので「楽しかったなぁ」と。
なんだかホントに自分が頭悪くなった気がします。

さあ、つぎは何に参加しようかな。

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