BRM423青葉400km (後編)

4/23(土)朝から日曜の朝までかかった先日の400kmブルべの「後編」です。

しかし、ブルべの報告でありながら後半は写真もありません。
碓氷峠の頂上あたりから降り出した本格的な雨は、どんどん強くなり、写真を撮る気持ちの余裕もなくなってしまいました。

碓氷峠からほぼ平坦な道を走り、軽井沢の少し先を右折すると、佐久までの15kmほどは長い下り。本来なら気持ちのよい下りなのでしょうが、雨でびしょ濡れの体が一気に冷えてしまいました。
あまりの寒さに佐久の近くでコンビニに寄りました。お腹はすいてませんが、とにかく暖かいものが欲しくて、インスタントのコーンスープを。いつもならコンビニの外で地べたに座って食べるのですが、外は雨で寒いのでコンビニのポットのそばで立ったまま食べます。(普通に見ればちょっと迷惑な人たちだったでしょうか)
佐久から今回の最高地点である野辺山までは約50km。このあたりから日も暮れて、夜間走行に。
激坂はありませんが、疲れが溜まってきているところに長い上り、ところどころに現れるの7~8%の坂がやけにキツク感じます。おまけに一向に止む気配がないどころかますます強くなる雨に体温を奪われて、まさに修行以外の何ものでもないといった気分。
気温は6℃程度なので普通ならそれほど寒いという程ではないはずなのですが、思った以上に雨が体温と体力を奪います。

いつものブルべでは200kmも走ると早い人は先に行くし、のんびりの人はゆっくり行くしで、PC以外ではあまり他の参加者に会うこともないのですが、今回は何人かのブルベ参加者に会いました。こんな状況で、同じことしている仲間に会うのはちょっとうれしい感じ・・・ 
走りながら考えることと言えば、あったかいシャワーを浴びてあったかい布団で寝ること。
しかし、まだやっと半分を過ぎたところ。ゴールまではまだまだ遠い。
まだまだ修行は続きます。

しかし、まあ漕いでいればいつかは頂上に着くもので、峠を過ぎれば少し下るとPCではなく通過チェックポイント。チェックポイントのセブンイレブンの近くには仮眠のできるロッジもあって、ここでドロップバッグを受け取れます。
通過チェックをしていたスタッフの方によれば、お湯や電子レンジもあるのでコンビニで買ったものを持っていけばゆっくり食べられるとのこと。おまけに、お風呂もあるらしい!
とにかく、冷え切った体を何とかしたい一心で、カップラーメンを買ってロッジへ。
部屋の暖かさに心の底からホッとし、お風呂に入って生き返りました。
お風呂を出て、カップめんを食べたら、部屋で横になって仮眠。
気が付いたら11時。2時間近くも休んでしまいました。ゴールの制限時刻は朝の10時なので、残り165kmで間に合わないということはないでしょうが、「明け方には帰るから」なんて言って家を出たのはかなり甘い見通しだったと言わざるを得ません。

それでも、外に出てみると雨も上がって、空を見ると星も見えるほど。息が白くなるくらい冷え込んできましたが、暖かい部屋とお風呂でたっぷりの休憩と、冬用のウェアに着替えたことで、ここからの長い下りも寒くはありませんでした。
それにしても、念のためと思ってバッグに入れたウェアがこんなに役立つとは思いませんでした。
ただ、せっかく着替えて快適になったのですが、靴がビチョビチョで、せっかくの乾いた靴下も一瞬でびしょ濡れに。レインシューズカバーが欲しいと初めて思いました。でも、こんな雨の中走ることはそうそうないだろうし、いまから買うのもなぁ・・・などと考えました。

ロッジを出ると30km以上の長~い下り。少し霧も出て視界が悪いですが、信号も少ないし、道も比較的まっすぐでいいペースで走れます。
下り終わると、R20に入って石和温泉近くのPC4。ここでは早々に、

この先は、最後の長い上り、コースの名用にもなっている「御坂みち」です。
6%程度のコンスタントな上りが12~13km続いて、まだかまだかと思ったころにやっと峠の長いトンネル。トンネルの中は妙に暖かく、入ったとたんにサングラスが曇ってしまう程。
この辺りから、もう一人の仲間は眠くて仕方のない様子。スピードが出なくなったと思ったら、「ちょっと休んで行くから、先に行っててくれ」とのこと。(結局、寒すぎて休んでられずに、すぐに追いついてきましたが。)
確かに眠いのも当たり前で、時間はすでに3時。河口湖近くの24hマックでコーヒーを買って軽く一眠りすることに。自分も、コーヒーとシャカシャカチキンを買って食べたのですが、気が付いたら目が閉じてまして、結局20分ほど休憩・仮眠。
マックを出てPC5のセブンイレブンに向かっていると、東の空がうっすらと明るくなってきて、暗い空に真っ白な富士山が見えてきました。今思えば、ぜひとも写真に撮っておきたい景色でしたが、そのときはそんなことを考える余裕もなくなっていたのか、写真を撮るという発想は全くありませんでした。

そのあと明け方のきれいな山中湖版を走りながら、「まあ、この調子で行くとゴールは9時くらいかなぁ」などと考えていたら、仲間が「今何時?」と聞くのでサイコンの時計を見て「4時53分」というと「QシートだとPC5の時間は5時までになってる」とのこと。
えっ!と思って、より正確なGPSの時刻を見たらなんと「5:56」。こりゃやばいと思ってペースを上げて、PC5に着いたのがピッタリ5時。いや、正確には数十秒過ぎてたかも、、、 急いでレジに並んでレシートの時刻を見たら・・・ 仲間が5:01、自分は5:02。
これってまさか「失格」ってことないよねぇ。こんだけキツイ思いをして400kmも走った末に「制限時間過ぎてますね。残念ですが失格です」なんて言われたら、、、
などと思いつつも、いずれにしろここでリタイヤしても乗って帰るしかない訳で、とにかくゴール目指してスタート。
ここからは、何度も通ったことのある道志みちをくだってゴールの鶴川へ。
既にすっかり明るくなり、日の当たるところは暖かいくらい。へろへろになりながら、ゴール。制限時間27時間のところ、25時間59分でのゴールでした。いやぁ~長かった。
最後に、近くのデニーズで受付を済ませ、ブルベ終了。心配したPC5の通過時刻も特段問題なく受け付けてもらえました。

なんだか、だらだらと長くてまとまりのない報告になってしまいましたが、ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
終わった時には、「当分ブルベはいいかな。600kmなんて今は考えたくもない」と思ってましたが、しょっと時間がたったら、つらいことは薄れてきてまた走りたいと思い始めているのが不思議です。自分がちょっと変なのか、、、いやいやブルベをたくさん走っている人たちはきっと皆さんそう思っているんでしょうね。

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