ランドヌ東京帯広合宿(4)BRM713 とことんどーおー興部

2017/08/02

200、300と連日走って、400をDNS(Do Not Start)して丸二日間のんびりした後は、600キロブルベ。「BRM713東京600 とことんどーおー興部」であります。

帯広を出て、狩勝峠を越え金山を回って富良野~美瑛~旭川~士別~名寄から興部でオホーツク海に出て、紋別を過ぎて南下。陸別~足寄~池田と通って帯広まで戻ってくる600キロのコース。
地図で示すと下のようなコースですが、さすが北海道、600キロでもまだまだ内側の一部と言ったところです。

いつものスタート地点「ホテルプラムフィールド」を6時に出発して、まずは朝日を背に西に向かいます。
相変わらずのはるか先まで見通せるまっすぐな道。北海道を感じてテンション上がる一方、もううんざりと言うのも半分正直な気持ち。ウィンク

はい、どこまで行っても遠~~~くまで見通せます。
それでも二日間の休養で元気はタップリ。30キロ弱のペースで快適に進みます。自分も含め皆さん比較的ゆったりペースで、しばらく走ると数人をパスしてどうやら先頭にいる様子。(と言っても参加者は10人ちょっと)
今日も暑くなる予報(帯広は37度?)なので、なるべく暑くなる前にある程度距離を稼いでおきたいところ。美瑛あたりではのんびり景色も楽しみたいし。

しばらく一人で淡々と走って、T字路を左折したら後ろから結構な勢いで走ってくる数名の集団がミラーに写る。
最初結構離れていたと思ったら、かなりのペースで近づいてくる。ブルベ参加者が追いかけてくるにしてはかなりペースが早いので、地元の自転車乗りが朝練でもしているのかと思いきや、追いついてきたらブルベの人たちでした。
ここまで200・300・400と連続で完走しているGuileさんや、7月だというのに今年まだ700キロしか入ってなくていきなり600に参戦のスタッフのKさんなど、4名ほどの集団。
「ええ~ッ、速い!」と思っていたら、すぐ先の緩い上りでちぎれてしまった・・・何だったんだあの人たちは!?冷や汗 (顔)

またまた、一人旅となり、狩勝峠に上るR38に合流する手前の登りをゆるゆると上っていると、後ろからスタッフの方の車がスイーッと抜いて行き、抜きざまに代表のTさんが自慢の(?)一眼でこちらを激写。
いつも撮られてばかりなので、とっさにカメラを取り出してこちらからも撮り返す。わーい (嬉しい顔)

R38に出ると、長い登坂車線となり、路肩には「何合目、標高○○m」の標識。

少しずつ暑くなってきて、なかなか数字が進まないが、やはり2日間の休養は心身ともにエネルギー十分で気持ちよくこぎ続けることができる。マイペースで上っていくとスノーシェードの先が峠でした。
峠からの景色はなかなかのもの。

峠に初日の200で肩を痛めて以来DNFやDNSが続いてしまっているbakkyさんや先日から北海道入りして運転手を務めているshihoさんがいて、自販機のコーラなど飲みながらしばしお話してスタート。
代表Tさんは展望台から写真撮影(のご様子)

峠からは20キロ弱続く気持ちのいい下り。
車は少ないし、路面もキレイで路肩は広い。快適に下る。

一気に下って、南富良野。
道の駅の向かいの道を左折して、金山へ向かいます。だいぶ暑くなってはきたが、カラッとしているためか汗ダラダラのような不快感はない。

金山湖。
ちょっとコースを外れて鹿超大橋から写真を撮っていたら、大型ダンプがやって来て「どこまで行くの?」と話しかけられた。「紋別を回って、帯広まで」などと言うと変な人と思われるだけなので、「今日は名寄あたりまで」とあいまいに答えるが、それでも「へぇ~、そんなに遠くまで。大変だねぇ」という反応。まあ、それが普通か。

暑いのは大変だが、今回の北海道遠征、ずっと天気は最高である。(400の人たちは夜降られたらしいが)

通過チェックの「金山駅」。自転車を入れて写真を撮るというミッションだが、いやぁ~ポスト以外は何もない駅でした。

このあたり、道路に自転車マークと「B21」のような番号がところどころに書いてある。
サイクリングコースの目印なのだろうか、、、

これは廃線ではなく、現役の橋梁だろうか。

富良野までは漕がないと進まない程度の緩やかな下り。
10時を回って、かなり気温が上がってきた。

山部のあたりに来ると道のわきに「メロン、とうきび」の看板が。
無性に甘~いメロンが食べたくなり、左側にあった店の前で止まってお店のおばちゃんに「一人分でカットしたやつある?」と聞くと、丸ごとしか売ってないという。さすがに丸ごとは食べきれないと思い断念。う~む、残念。
しばらく走って、今度は右側のもう少し大きい感じのお店に行って聞くと、カットしたのもあるという。
早速自転車を置いて、1/4にカットして少し冷えたやつを¥500で購入。
店の中のテーブルで美味しくいただくが、1/4ではちょっと物足りないくらいで、一玉でも食べられたかな、せめて半玉くらい食べればよかったという感じ。
とは言え、追加で買うのも面倒だったので、再スタート。

しばらく進んでR34狩勝街道を右に外れて、富良野の東側のまっすぐな道。
何にもないようなところに車が何台か止まっているなと思ったら、富良野バーガーのお店でした。事前に地図を見ていて、このあたりで昼食かもと考えていたお店だが、結構な人気店らしい。
気温は上がっておそらく35度とかになっているのだが、暑い風と涼しい風が交互に来る感じで、暑くて耐えられないという感じではない。

ひたすらまっすぐな道をネギのにおいなど嗅ぎながら進んでいると、またまたスタッフカーに追い抜かれる。
窓から頭出して写真撮影してる→またまたこちらからも撮り返す。(先ほどよりも至近距離で ^^)

美瑛のあたりになるとカーブとアップダウンがいくつか続いて、まっすぐ過ぎる単調な道に飽きてきた身としては楽しい。
写真など取りながらのんびり進んでいると、またスタッフカー・・・
下りでちょっと追いかけてみるが、平坦になったところでさすがにすぐに離れてしまう。

いい感じの景色が続く。

美瑛のPC1セブンイレブンには12:58に到着。
車で先行したスタッフの人たちがいて、ちょうどお昼を食べるところを探していて近くのレストランに行くとのことで、ご一緒させてもらうことに。
ブルベだといつもコンビニ飯をコンビニの駐車場で一人で食べるパターンなので、みんなとしかもレストランで食べるのは珍しい(と言うか初めてかも)
ポークステーキをおいしく&楽しくいただいて満足。

「この先のセブンスターの木のところで写真を撮るのにセッティングするから、しばらく時間つぶしてから来て」というので、少し戻って道の駅でソフトクリームを食べる。バニラとメロンのミックス・・・うまい。
行ってみて初めて気づいたが、この道の駅、去年の10月終わりに家族で旅行に来た時に寄った所でした。

ソフトクリームを食べて、スタート。
パッチワークの路に入って美瑛の緩やかなアップダウンを進む。きつい坂はないので快適。

7月中旬と言えば、このあたりハイシーズンなのでしょうが平日と言うこともあってか、車も少なくて快適です。

美瑛らしいキレイな景色が続く。

ケンとメリーの木を抜けて、セブンスターの木のところに行くと、まだ駐車場にいて「少し先で写真撮るから5分くらいしてから来て」と言うので、木の下の木陰で休んでいると、ブルベの人が一人スーッと先に行ってしまった。(関西から参加の人らしい)
向こうでしばらく準備をしていたようだが、「OK」とのメッセージが来たのでスタート。
連続写真を撮ってもらいました。後でPCで見せてもらったが、写真と言うよりほとんどパラパラ漫画。連続再生すると動画のようでした。一体何枚撮っているのやら・・・

ここでも少しお話をして、今夜の宿を予約した310キロ地点の西興部までは約150キロ。
旭川を過ぎて午後4時くらいになると、暑さも少し和らいで走り易くなってくる。しばらく走って水分補給&MONSTERでエネルギーチャージ。

標高275mとかわいいタカス峠を越えて士別に向かいます。

5時を回って、そういえば北海道にきて肉ばかりで海鮮食べてないなと、士別で「回転ずしとっぴー」に寄る。3巻握り3皿他計5皿と味噌汁を飲んで¥3,000弱。

ブルベ中なので、食べ過ぎない程度に食べて出発。
駐車場から出ようとしたところで地元の小学生くらいの子に「がんばって」と声をかけられる。一瞬ちょっと反応に困って、「どうも・・・」とあいまいな反応をしてしまった。(汗)

名寄のPC2セイコーマートには18:42到着。やっと涼しくて快適になってきた。
ここでプリンを食べていたら、先ほど先行した(たしか)関西からの人がやってきた。少し言葉を交わして、今夜の仮眠の地、西興部に向け出発。
残り40キロほど。天北峠に向けて淡々と上るが、暗くなるにつれ虫がたくさん飛んでいて、顔やヘルメットにあたって鬱陶しい。時折口に入りそうになったり、ヘルメットの中に入ってきたりしてかなり苦戦。
天北峠を超えるころにはすっかり暗くなるが、峠の手間でふと見ると反対車線から狐がこちらをじっと見ている。
「おお~っ、さすが北海道」と思って、峠を越えて下り始めると、いきなり狐が前を横切る。かと思えば、今度は大きなシカがゆったりと横切っていく。次は、後ろから反対車線に出て抜いて行ったる車がいきなりブレーキをかけたかと思えば、前をシカがジャンプして逃げていく。
いやぁ~夜の峠道は色々出てきてちょっとびっくりするけど楽しいなぁexclamationとテンションアゲアゲグッド (上向き矢印)
さらに道のわきに白い何かがいる・・・と思ったらこれはただの猫でした。冷や汗 (顔)

仮眠用に予約しておいた310キロ地点の西興部のホテル森夢(りむ)には8:40頃に到着。
大浴場でひと風呂浴びてスッキリし、缶ビール1本飲んで10時前に就寝。だが早すぎたのか今一つ寝つきが悪く、何となく熟睡できない感じで、結局ぐっすり寝たのは3時間ほどか。
3時に起きて、3:20頃にホテルを出発する。

興部まで24キロほどの緩い下り。
下り始めて間もなく、4時前にはあたりが明るくなってきた。

途中、宇津にはとっても立派なバス停。

前方右から日が昇って来て、きれいな朝焼け。
写真だと今一つ迫力が伝わらないのが残念。

あっという間に明るくなってくる。

興部でオホーツク海にぶつかって、右折して海沿いを進む。
広い草地にはシカがたくさん。

ここにも廃線となった橋梁の跡。あちらこちらで見かけますね。

紋別のセブンイレブンで軽く朝食を食べる。
朝のうちはまだいいが、今日も暑い一日になりそうである。

オホーツク紋別空港の横を通って、湧別の通過チェックへ。

手前で雨男「シャーマン」ことSさんをパス。常に前線を連れてくるという触れ込みだが、今回はあまりの暑さに雨が恋しいみんなから「ちゃんと仕事しろ」と怒られっぱなし。わーい (嬉しい顔)

湧別のセブンイレブンには6:44着。ここでスタッフのKさんに会う。
朝食は紋別で食べたので、ここでもまた豆乳バナナとウィダーインゼリーで軽く補給して早々に出発。

ここから金華峠(カネハナトウゲ)、温根湯峠、地北峠と続く峠3連荘。
いずれも標高3~400m程度なので難易度は高くないが、何分この暑さ。600の二日目と言うこともありペースは上がらない。
とは言え、相変わらず膝の痛みはないのと、皮サドルのセラアナトミカのおかげでお尻も痛くないのが幸い。

こんな北海道を感じさせる標識も。出会いたくはありませんが、、、

一つ目の金華峠を越えて、452キロ地点のPC3セブンイレブン温根湯温泉店には10:04に到着。
残り150キロちょっとなので、8時間かかっても夕方6時にはゴールできそう。(とこのときは思ってました)

PC3をスタートしすぐに左折して温根湯峠へ。このカーブで砂に乗って前輪が滑りあわやコケそうになる。うれしい顔
少し滑ったところでグリップを取り戻し、かろうじて立て直せたが、こんなところでこけて怪我でもしたら心が折れてしまいそう・・・コケなくて本当に良かった。

ここから陸別の道の駅までは45キロほど。
2つの峠を問題なくクリアして、あとは陸別まで20キロちょっとゆるゆると下るだけ。ペットボトル2本分の水を持って走り出して、まだペットボトルに半分ほど水が残っていたので問題ないと思っていたが、このくだりがなぜかほとんどスピードが出ない。僅かとは言え下ってるはずなのに・・・
おまけに、なぜか異常に体に熱がこもった感じになって来てちょっとシンドイ!がまん顔
延々と自販機もなく、ボトルの水が底をつきかけたころにやっと陸別に到着。

急に暑さにやられたのかかなりしんどい感じで、建物の中でしばらく休憩。
ふと見ると温度計があって「32℃」の表示。体感ではそれ以上ある様に感じるが、、、
と思って下のほうを見ると・・・「日本一寒い町 りくべつ」と書いてある。
何が日本一寒いだ。ふざけんなexclamation と思わず突っ込みたくなる。(笑)

30分近く休んだろうか、ちょっと元気を取り戻してスタート。

次に休憩できそうな場所、道の駅あしょろまでは30キロちょっと。
普通なら一気に走ってしまう距離だが、やっぱり調子がよくない。10キロほど走っては休み、途中家が何件か見えたので自販機で冷たいものを買いたいと横道に入ってみるがそんなものは存在しない。がまん顔

思わず、コースからちょっと外れた道端に自転車を寝かせて、横で座り込んで休んだ。
と、どうやら途中リタイヤしてバスで戻る途中の方に目撃されたらしく「黒いカステリのジャージ着た人が道端で倒れていた」との情報が流れ、bakkyさんなんかにご心配かけてしまいました。
・・・いや、たしかに座り込んではいましたが、命に別状はありません。冷や汗 (顔)

足寄の手前でセブンイレブンを発見し、倒れこむように駆け込んで、店の前で冷たい牛乳をのんで一息ついていたら「ブルベ参加の方ですか?」と声をかけられる。
話をしていたら、AJたまがわのスタッフをされている方のようで、この後実家のある北見で開催されるAJ北海道のブルベに参加されるとのこと。
しばらくお話をして、少し復活したのでスタート。まもなく足寄駅、すぐ先に道の駅あしょろ。

道の駅ではソフトクリーム。

建物の入り口には地元出身の有名人の碑。そしてお約束のように、歌がずっと流れている。

少し復活したとはいえ、この先70キロがとても長く感じて、交通機関があればDNFしたいくらいの気持ち。
と聞こえてきた歌の歌詞が「♪いきぃることがつらいとかぁ、くるしいだとかいう前にぃ~♪」

そうだ!四の五の言わずに走るんだdouble exclamation と妙な元気をもらって走り出す。

550キロの通過チェックローソンには16:50到着。
PC3からの100キロ弱に7時間近くもかけて相当ペースダウンしたが、残り50キロ、制限時間に問題はないのでここのイートインでものんびり休んでから出発。
気温も少し下がって、だいぶ元気も戻って来て、夕方の十勝平野を快適に進む。

間もなく帯広と言うあたりで、太陽が沈み始めてきれいな夕日。

先ほどまでのシンドさはすっかりなくなって、今更ながら気分も乗ってきた。ウィンク

結局、ゴールのローソンにはすっかり暗くなった19:53に到着。
思ったより遅くなりましたが、無事に完走しました。

ホテルプラムフィールドでゴール受付を済ませ、ホテルに帰って風呂に入ってすっきりしたところで、お腹も空いてきたので近くにある焼肉「平和園」に2度目の来店。
ビールとジンギスカン、和牛ロースなど存分に食べて4千円ほど。大満足の味と値段で、ホテルに戻りました。

翌土曜日は他の皆さんと一日観光して、夜は打ち上げ、帯広を堪能して日曜に帰ります。

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